漢方薬と動物性材料 - 香港
香港の街には漢方薬のお店が至る所に数多くあります。風邪を引いたり病気を患ったりしたときは西洋医学に頼るのではなく、2000年以上もの歴史を持つ東洋医学(漢方や鍼、マッサージや食事療法など)を今でも伝統的に利用している人々の様子がうかがえます。
以前、原因不明の皮膚炎が両腕にできたとき、香港セントラルにある
余仁生(Eu Yan Sang)を訪ねました。ここには中医学の知識と資格を持つ医師が常駐しているので、コンサルタントを受けながら自分に合った漢方薬を処方してもらえます。
漢方薬というと、"ハーブ"というイメージですが、動物性の材料も多く、絶滅の危機に瀕している種(サイの角やウミガメの腹甲など)が使用されることもあるそうです。
虫や動物の、はく製・標本ショーケース。
全て漢方薬に使われています。
伝統的に使われる動物性の材料例として、
・セミ(熱を下げる、皮膚の炎症)
・アワビ・牡蠣の殻(多汗、めまい、不眠症)
・タツノオトシゴ(循環器系疾患)
・トビトカゲ(高血圧)
実際私も前述の皮膚炎では、漢方薬にセミを処方されました。
ベジタリアン/ビーガンの方は要注意です。
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