「トーチェ氏の心の法則」は、チャンピオン・K・トーチェとその妻、ジョエル・マリー・トーチェによる、私たちの"意識"の原理を詳しく説明した本。結婚や職業など生活の全般にわたって、いっそう幸せな結果を獲得するための方法が紹介されています。
"引き寄せ"とか、"ポジティブシンキング"とか、心の持ち方を指南する本はたくさんあります。「こう考えるとうまくいくのだろう」と頭で理解しても、なかなか実践できないのが現実。それというのも、私たちの意識は、幼少の頃からの記憶、失敗から学んだ経験、また他人からの意識によって容易に影響されるからです。願いがなかなか叶わないとき、ネガティブな思いに捕われ、自分自身に暗示をかけていることに気がつきます。考え方も"癖"の一種です。癖は習慣です。何事も繰り返していると、それが習慣となります。"前向きな考え方"でも繰り返していれば、いつかはそれが癖になるものです。
心の習慣。この本で述べられている「10項目の実行するべきステップ」と、印象に残ったポイントを紹介します。
1. 自分を「成功者」と考えましょう |
2. 決断しましょう |
3. 自分を愛しましょう(少なくとも好きになりましょう) |
4. 他人を愛しましょう(少なくとも好きになりましょう) |
5. 「できる」と考えましょう |
6. すべてを善とみましょう |
7. 始めたらやり遂げましょう |
8. 「豊かに」生きましょう |
9. 妥協してはいけません |
10. 気長に、忍耐強く |
- 「上司や配偶者は、父親でも母親でもない」ということ、「相手の行動は、実は善意から出ている」ということ、「相手の態度はその人自身の潜在的な意識パターンと、自分自身の隠された期待との結果である」というように、私たちは自分自身を納得させ、なごやかで豊かな気持ちに自分自身を持っていかなければなりません。
- 潜在意識というものは自他の区別をせず、他人についてあなたが言ったり考えたりすることも、そのままあなた自身の上に適用します。行為についてもまったく同じです。親切な行為であれ悪意ある行為であれ、与えたものが必ず返ってきます。
- 街に出かけるというような日常的な行為について、あなたが軽く「できない」ということばを口にすれば、それは潜在意識に沈潜して、今まですでに蓄積されてきたさまざまな「できない」と結合し、まるで予期しない時にあなたにはねかえってくるでしょう。もしかしたら、あなたはこんなことでセールスに失敗し、昇給を逸し、結婚の機会を逃すかもしれないのです。
「私は外出できない」と断言するのではなく、「外出はできる。だけど明日の方がもっと好都合だ」と言いなさい。
- あなたの意識を「善」に向かわせるためには、あなた自身の、あなたの配偶者の、あなたの生活の中から美点を見つけ出し、それを自覚しなさい。
- たえまなく続く経済的負担から解放されるためには「支払い」ということばを、あなたの辞書から消しなさい。それを「与える」ということばと置き換えましょう。あなたが請求された金額を支払うたびごとに「自分は博愛主義者であり、お金を支払うことによって多くの人々に仕事や、健康や、喜びや、教育を与えているのだ」と考えなさい。与えるからこそ、あなたは必ず与えられるのです。
- 潜在意識にとっては、明日も昨日もありません。あるのは「ここ」と「今」だけです。この瞬間に必要なお金が、エネルギーが、知恵が、すでにあなたに与えられていることを自覚すれば、次に来るものにも必ず満足な結果を出すことでしょう。
No comments:
Post a Comment