言葉には、強力な暗示のパワーがあると言われます。
そして実際に、言葉には固有の音と響きがあります。
年末、インドに2週間滞在し、そのうちの3日間をバンガロールのアシュラムで過ごしたのですが、アシュラムにある診療所で、言葉のパワーが病気の改善に使われているのを知り、興味を覚えました。
一人の女性が診療所を訪ねてきた時のこと。彼女の母が発作で倒れ、状態が芳しくないと相談していました。ドクターは、薬代わりに"マントラ"を処方していたのです。
「"Om Namah Shivaya(オーム ナマ シバーヤ)"を、朝・昼・晩、何回でも唱えなさい。気がついた時にいつでも何度でも唱えなさい。マントラのバイブレーションはお母様に響き、必ず容態が改善します」と。
Om Namah Shivayaは、日本で言うと南無阿弥陀仏に相当します。
南無阿弥陀仏とは、もともと、阿弥陀仏という名医が、私たちの重い心の病を見るに見かねて、何とか助けてやりたいと作ってくださった"お薬"なのだそうです。この言葉は、未来への不安を抱えて生きている私たちに、少しでも安心と明るい心をもたらす絶大な力があると言われます。
普段使う言葉の重要性を考慮しなければいけません。
特に私たちはここのところネガティブな言葉、「大変だ」「困った」などを繰り返していると思います。これらは暗示として自分の中に入り、さらに困った事態に発展していきます。
「楽しい」「愛する」「嬉しい」
大変な事態でも、「簡単だ」。言うのは難しいことです。しかしそれを繰り返すことで回避できることもあります。プラスの言葉は1ヶ月使うことで習慣化されるそうです。
「ありがとう」を心の中でつぶやくだけで変わります。
1日に1万回の「ありがとう」で病気が治るとまで言われています。
言葉のパワーを意識しながら、日々大切に過ごしていければ素敵だなと思います。
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