ランチに阿じろの精進料理をいただきました。阿じろは妙心寺御用達の精進料理専門店。昭和37年秋から現在まで、全国の妙心寺寺院の精進料理を一手に引き受けているそうです。
この日は秋の豊潤な風味が感じられる素晴らしいメニューでした。
(写真上:手前から時計回りに)
- 春菊や舞茸の天ぷらが入った小鉢。八丁味噌を丁寧に練り上げ作られた田楽味噌にクルミがトッピングされた海老芋田楽も一緒に盛りつけられています。
- 飛竜頭には百合根と銀杏入り。
- 柿が入ったほのかに甘い白和え。
- 義省どうふや炊き合わせが盛りつけられた小鉢。丁寧に面取りされた人参、ひとつひとつの形が完璧に揃った絹巻きどうふ(卵焼きもどき)など、箸をつけるのがもったいないほど!しっかりと染み渡る出しの味わいには、食材を丁寧に扱った気遣いがみられます。
(写真左)
- 胡麻ではなく、ピーナッツで作られたピーナッツどうふ。紅葉したもみじや銀杏の葉を模したパプリカが旬を感じる一品。
- 昆布とどんこ椎茸で丁寧にとられた出しには柔らかい湯葉と椎茸。ゆずの香りが広がります。
(写真左)
- きのこの風味が香る炊き込みご飯。ささがきされたゴボウと人参が彩りを添えます。
- 京都白みそのお味噌汁。
繊細で奥深い料理には、調理された方の真心がこもっているように感じます。素晴らしい食事に感謝しながら時間をかけてゆっくりといただきました。まさに禅の作法、五観の偈の心境です。(ちなみに阿じろの箸袋の裏にはこの偈文が印刷されています)
前回訪れた春のメニューはこちら
No comments:
Post a Comment