2011-10-14

セルフ・アビヤンガ


秋も深まり、空気も乾いてきたこの頃。私はものすごい乾燥肌なので、ここのところボディの乾燥に悩んでいます。
そこで思い出したのがオイルマッサージ。肌の乾燥だけではなく、季節の変わり目など、ドーシャのバランスが崩れた時に、優れた効力を表すアーユルベーダセラピーです。アーユルベーダではこのオイルマッサージを「アビヤンガ」と呼び、治療法として使われています。

ちなみに上の写真はヒンドゥー教のDhanvantari(ダヌヴァンタリ)。
Vishnu(ヴィシュヌ)の化身でアーユルベーダ医学の神様です。


少し長い記事ですが、興味がある方はぜひお試しください☆

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▣ おうちでオイルマッサージ(題して「セルフ・アビヤンガ」)
1. オイルを人肌程度に温める。(容器に入れ湯煎にかけると便利)
2. 手のひらに適量のオイルを取り、頭皮に塗布する。指の腹を使い、
まずはスカルプマッサージ。
3. 次に、顔、耳へ移動。優しくマッサージ。
4. オイルを適宜足しながら、手のひらを使って首の前と後ろをマッサージ。
5. 両腕へ。指先から肩へ向かう。前腕、上腕は上下にこするように勢い良くマッサージ。
肘、肩は円を描くようにする。
6. 続いて胸とお腹、円を描くように。胸骨は上下にこするようにマッサージ。
7. 背中、背骨へ。届く範囲で優しくマッサージ。
8. つづいて足へ移動。両腕をマッサージしたときと同じように勢いよくマッサージ。
くるぶし、膝は円を描くようにする。すね、太ももは上下にこするように。
9. 次は足先へ。手のひらや親指を使って、足の甲、裏を力強く、少し時間をかけてマッサージする。
10. 全て塗り終えたら、10-15分そのままでリラックス。その後はできれば石けんを使わず体と髪を洗い流す。

うっすらと表皮にオイルの膜ができるので、その日一日体が潤い、筋肉を温めます。
油のベタベタ感が嫌な場合はシャンプーや石けんの代わりに、ひよこ豆の粉を使うと油が落ちやすいです。
(下記写真は参照サイトより拝借)


▣ オイルについて
本格的なアーユルベーダクリニックでは、症状別に様々なオイルが使い分けられます。またオイルに様々なハーブをブレンドすることでさらに効能が高まります。どのドーシャにも合い、ベースになる一般的なオイルはごま油です。注意する点は、茶色のものではなく、透明のものを選ぶこと。また皮膚から体内に吸収されるので、オーガニックなどクオリティの高いオイルを選ぶことがポイントです。ドーシャ別の代表的オイルは…

・Vata … ごま油
・Pitta … ごま油、オリーブ、サンフラワー、ココナッツオイル
・Kapha … ごま油、コーンオイル


▣ アビヤンガの効果
  • 末梢神経の循環を高める
  • 筋肉や体全体の生理機能を整える
  • 高ぶった神経を鎮める
  • 関節を潤滑にする
  • 精神的清明さを高める
  • 体に溜まった不純物を除去する
  • 肌を柔らかく、滑らかに整える
  • 1日のスタミナレベルを高める
  • 質の良い深い睡眠をもたらす


▣ アビヤンガに適する時間と頻度
朝、朝食を食べる前に行うことが推奨されています。ごはんを食べてしまった場合は少なくとも1〜2時間間隔を開けた方が良いです。また夜寝る前に行うと、睡眠を深めるという利点もあります。
頻度としては、毎日行うのがベストですが、忙しい場合は週に3〜4回は行うことが理想的。





参考サイト:
Abhyanga Massage - The Daily Oil Massage
Give Yourself a Nurturing Self-Abhy Massage 

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